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分けつのことなどについて

(追肥、分施法などで人為的に窒素肥効のコントロールをしない場合)
稲は活着後一葉展開ごとに分けつを出していく。
生育転換期の出穂45日前と、穂首分化期ごろ葉色を落とし、それに伴い分けつの勢いは衰え同伸葉同伸分けつの法則通りに分げつは出なくなる、とみています。
葉齢でいうと、9葉期くらいから勢いが穏やかになり、11葉期以降は分けつもほとんど出なくなるとみています。
一本の茎は、7.5葉から分けつが始まったとして、少ないときは3本。
5.5葉から分けつして、同伸葉同伸分けつの法則通りに進んでも13本となるが、そんなことはほとんどないようです。
二次分けつもほとんど出ないように見えます。
多い場合で8本くらいか、でも5本くらいが普通の気がします。
試しに栽植密度を薄くしても、増え方はそれほど変わりませんでした。
(ただし、その場合、穂は大きく着粒も多くて粒も大きかったが、茎数不足を補うほどではない。)
平均4本くらいにしか増えないとみて、栽植密度を決めています。
一坪当り、1100本くらい茎がとれればよいかなーと思っています。
以上は、今のところ現在の自分の観察と考えです。
来年の今頃にはまた変わっているかもしれません。


稲に三黄あり、と古から言われているそうです。
稲は生育中に三回黄化する、ということなのですが、そのもっとも古い記述はどの頃に見つかるのか?知りたいです。
それともそれは当たり前すぎる現象で、あえて文献に載ることもなかったのか?
知る限りでは、昭和52年初版の松島省三博士の本の中で、古くから言われるその三黄の時期が明らかにできた,とあります。
それによると一回目が育苗後期、二回目が穂首分化期ころ、三回目が登熟後期、ということなのですが。
たしかにそれらは間違いない。
しかし、これまで何年か田んぼを観察して、出穂の50日前頃にも一度黄化するように自分は見ています。
夏至のころ、感光性である稲は日長の変化を察知して体質変換をしているのではなかろうか。
、、、その頃から栄養成長から生殖成長への返還をしようとしているのでは?などと思ったりしています。
栽培の面から見ると、土つくりのみで、あるいは無肥料で、苗を植えつけた場合、一回目の黄化のころから片山佃博士の分げつ理論が崩れる。
それまでは一葉の展開ごとに分けつは増えてくるとして、出穂60日前ごろから、個体によってそのスピード(勢い)に差が出始める。
さらに二回目の黄化、つまり穂首分化期ごろからはほとんど分けつは増えない。

追肥をする場合はこの限りではない。

V字型稲作も、への字型も、この窒素肥効の落ち込んだ時期に追肥をしている、特に増収に関しては非常に理にかなっていると感心します。

ともあれ、追肥、あるいは元肥もなしで栽培する場合、穂首分化期までに、自分の田んぼで、自分の苗がどういう分けつの仕方をしていくか観察し、そこから逆算して植え付け密度などを決めていくとよいのではないか、などと考えました。

田んぼごとに性格が違うので、観察は重要かと思いました。

収穫が終わりました。

一週間ほど前になりますが脱穀作業が終わりました。
脱穀とは天日に干していた稲を、実の部分と藁の部分を分離して、実の部分を取り込む作業です。
つまり、収穫作業です。

今年は長雨と台風に泣かされましたが、多くの皆さんのおかげで無事、おえることができました。

今は大急ぎで発送作業をしています。

ありがたいことにお米も完売しました。
なんとか、また、あと一年稲つくりを続けることができそうです。

とてもうれしく、ホッとしています。

今、いろいろな周囲のことに感謝しています。

稲刈りが終わりました。
思いがけず、たくさんの友達が助けに来てくれました。
雨続きに加え、稲刈り機が壊れるなどトラブルが続きました。
それにもかかわらず友達のおかげで予想よりはるかに早くおわりました。
今回は来れなくてもたくさんの皆さんからご心配もいただきました。
本当に心からありがたく、感謝しています。
積算温度で850度から1050度の間で刈取れました。
これからじっくり天日に干して、美味しいお米になるように仕上げます。

お客様から億天候についてご心配いただきます。
作業はずいぶん遅れてしまいますが、稲は健康そのものです。
僕の稲は決して、どんな台風でも倒れません。
稲が直立していないと受光の体制は悪くなり光合成の効率が落ちます。

それは品質に悪影響があると思っています。
なので稲の姿勢に細心の注意を払っています。

そういったわけで品質は例年通りと思います。



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先般、新米のご案内をお客様にお送りさせていただきました。

値上げをするにあたって、転職をするくらいかそれ以上に悩みました。

お客様皆様に、お手紙を出した直後は胃が痛かったです。

殆どのお客様から、ご注文を頂戴しました。

また、たくさんの方から励ましや値段設定がまだ甘いのではと、ご指摘までいただきました。

本当にうれしかったです。

この嬉しさは表現すること、は、その言葉がなくもどかしいです。
どんなにうれしかったかは、励ましてくださった方には伝わらないと思います。
仕事の結果をとおして、お返しするのが筋か、と思っています。

おかげさまでお米も順調に御予約をいただいたので、来年のコメつくりに取り組むことは可能となりました。
さらに上に行けると思います。

時間はかかるかもしれませんが、毎年必ず少しずつ良くなります。
勿論僕自身は最大の努力をします。

おかげさまでお米も売り切れは見えてまいりました。
まだ収穫も始まっていないのに、本当にありがたく思っています。

皆様本当にありがとうございました。

ここからももっと良い仕事をしてまいります。



2016年、新米のご案内。

今年は稲の生育が早く、新米の収穫も例年より早まりそうです。

今年から値上げを決意いたしまして、お客様には下記のとおりご案内のお手紙を申し上げました。

どうかご理解いただけましたら幸いです。


お客様へ

前略、

いつも私のお米をお買い上げいただき誠にありがとうございます。

例年のとおり御米のご注文を承る旨のご連絡を申し上げたくお便りいたしましたが、今年は早めにお知らせしております。
実はお米の値段を改定し値上げをさせていただきたく、そのお願いもあり早めにお便りいたしました。

今の御米の値段は18年ほど前に設定したものです。
値段はほとんど利益を考えない価格で販売させていただいてきました。
例えば機械の購入費、修繕費や貯蓄などは全くない状態でやってまいりました。

と申しますのは、お米は、当初自分や身のまわりの知人の食べる分のみつくっておりましたので、利益は全く考えておりませんでした。

家族が食べるお米でしたから、安全なものを作りたく完全な無農薬で作ってまいりました。
それが、だんだんと皆様からご要望をいただくようになり田んぼの経営面積も増えて、今は稲作経営主体の農家となりました。
稲作は僕にとっては大好きな仕事で、そのことは本当にありがたいことと思っております。

稲つくりを続けることができること自体が、一種のボーナスと考えてきたので利益の薄いことはほとんど気になりませんでした。
また、今の値段設定では栽培の失敗が許されませんから、稲作の技術を磨くのには大変良いことだったと思います。

しかし昨年、収穫量が減収してしまいまして、経済的に大打撃を受けまして、大変困っております。

減収とはいえ、一般の無農薬栽培の全国平均と比べれば豊作の部類で、反収360キロ平均でした。(例年は500キロほど)
また、昨年の稲は姿としては理想的で、結果としての品質も自分としては満足いくものでした。
なので栽培の失敗とは考えていません。

明らかな反省点があれば希望もあるのですが、今年も大きく栽培法を変えるということはありません。

また完全に無農薬栽培なので比較的結果は安定しないということは常にあります。

それでも、自分が、「良い姿だなあ」と思える稲つくりに集中していきたいのです。

もし今の値段設定で、あと一年、昨年並みの作柄になったら、経営としては完全に破たんします。
昨年秋、収穫が終わった時点では、経営としての稲つくりは諦めるべきか、と思い悩むほどでした。

品質を重視して栽培をしていく以上、結果として、ですが、昨年と同じ収穫量になることはこれからも十分あり得ます。
その場合も、何とか食べていける値段に設定したい、ということがございます。

もう一つの値上げの理由があります。

自分のお米には明らかな欠点があります。
それはお米を収穫した後の作業について自らの機械、施設がなく、不完全であるということです。

ぼくは機械代やその維持修繕費などを値段に組み込んでいません。

それで、お客様にとくにご迷惑をおかけしているのが収穫以降、精米の段階での品質です。
稲つくりそれ自体に関しては毎年、その時々の最善の仕事ができていると思います。
しかし、収穫後のもみすり、精米については機械も小さいものしかなく、時には外部に委託してやっております。
そうすると仕上りも不安定で時折お客様にご意見を頂戴します。
未熟米なども混入しやすいし、小さい砂粒などの異物も入ってしまうことがあります。(プロに頼んでも完全になくなることはないのですが)

これらの点は、長年改善したいと思いつつ、取り組むための金銭的余裕がまったくありませんでした。

値上をして、なおかつ豊作の場合、少しずつ精米機、選別機、石抜き機、などを買いそろえる可能性が生じます。

値段を上げたからといって、今はまったく貯金がないものですから、すぐに機械類をそろえて、品質が改善できるわけではありません。
また昨年の収量減の余波があることは確実なので、しばらくは大変です。

しかしながら機械費用を見込んだ値段設定にして、今後少しずつ改善していきます。

以上のような理由でお米の値上げを決意いたしました。

それで、ことしからの値段ですが、1キロ当たり、

白米650円、玄米590円、モミ440円(消費税はいただきません、送料は別となります)

とさせていただきたいのです。

それでも、無農薬のお米を天日干しにして仕上げたお米ではおそらくこれ以上安いお米もあまりないのではないかと存じます。
また、これからも値段以上のお米を目指してよい仕事をしてまいります。

今年もとても姿の良い、きれいなイネに育っております。
今のところ最善の処置をしながらここまでこれたと思っております。

皆様にはご負担をおかけしてしまいますが、どうか事情をご理解いただき、今後とも変わらずご愛顧いただけましたら幸いです。

皆様のご注文をお心よりお待ちしておりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

山本晃司

出穂45日前

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写真は4日ほど前のです。
田んぼによって差はありますが、大体8.5葉期くらい。

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コシヒカリの場合総葉数が15枚なので、穂が出る約50日前と考えたいが、おそらく減葉して14枚となりそうな気がします。
つまり今がだいたい出穂45日前。

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以前はここを肥効のピークにしていました。(への字農法)
今はここから活力が落ちないように努力するが、極端な変化もしないように注意しています。

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毎日10時間くらい田んぼの草取りをします。
草取り作業は体がバキバキになりますが、稲が雑草の圧力から解放されて、素敵な感じになるので、気持ちよいです。
あと2週間くらいがとっても大事な時期な気がしていて、最善の作戦を立てて、良い田んぼにしたいです。

2016年田植えスタート

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田植えを始めました。

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苗はほぼ2.5葉、ということで稚苗での田植えは初めてです。
中には3.0くらいのものもあります。
密蒔きにすると、第一葉までの腰高は伸びやすい気がします。
その結果、全体的に三葉期としては背が高い。(薄まきより)
機械作業には都合は良い。
葉先は色がさめているが株元、と第三葉は色が濃い。
田植えの作業は好きです。

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木崎湖Y

Author:木崎湖Y
信州の木崎湖畔で農業を営んでいます。

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